性自認の決定時期~ジョン・マネーの説は間違い
自分が男か女か、心の性別は、いつ決まるのであろうか?
11月1日に、大宮ソニックシティで開催される、第29回日本性科学学会のテーマ。
「男と女はこうつくられる」で、おそらく、出る予定?の内容。
[文献]子どもの性同一性障害を考える(Anno Job Log 2007-02-25)より引用
ジョン・マネーの唱えた、「人のジェンダー・アイデンティティは臨界期(3歳頃)までに決定し、それを過ぎれば変化しない」という学説が、専門家の間でも広く信じられてきたことがあります。こうした理由から、社会の多くの人は「性同一性障害者は小さい頃から性別違和をずっと変わらず抱えている」と思っています。しかし、これは間違った考えです。
で報告を書いた通り、リチャード・グリーン先生も、ジョン・マネーの説に従っている。これは、当事者側で、セクシャル・マイノリティの生育過程や成人後の性格を観察していて、明らかにおかしい。
針間先生がジョン・マネーの説を間違いだと言われているように、セクシャル・マイノリティの研究は、日本が一番進んでいるのかもしれない。法整備では後進国だが。。。
精神医学的&心理学的に、セクシャル・マイノリティの生育過程を観察した例がほとんど無い。それができれば、謎は解ける。できたから解けた。
この研究は、当事者側で、専門的な観察眼をもって、第三者として、生まれてから、どういう過程を経てGIDや同性愛になっていくかを観察することができれば、あっけないくらい簡単に結論が出せるのだ。
GIDも同性愛も、生まれつきのものではない。養育が原因である。あえて遺伝を疑うなら、親が養育を正常に行えない部分に遺伝的要素があるかもしれない。
経過観察から、性自認は、性指向より先に決定されるようだ。それでも、性自認の決定はエディプス期以降とみられる。