ブレインストーミング

古典的なアイデア開発法だが、今でも応用可能な考え方である。ナントカ法という名称を付けて、色々な技法が理論化されているが、理論を丸暗記したところで、何の役にも立たない。必要なのは、問題解決の道筋を、柔軟かつ創造的に組み立てる能力である。急がば回れ、というのも重要な選択肢になる。カーナビの渋滞回避検索と同じこと。

ブレインストーミングで集めたデータの集計・解析では、登録商標になっている有名な方法があるのだが、特にこだわることはしなかった。IT化の時代だからといって、カード型のデータベースとか、エクセルとかアクセスとか、既存ツールの「型にはめる」ことを考えてしまうと、本来の目的を見失うことになる。

使った方法は、至ってシンプルである。秀丸エディタに、集めた項目を1行ずつ打ち込んで、似たようなデータをカットアンドペーストでグループ化していく。ただそれだけ。複数グループに属するデータは、コピペでいい。MS-DOSの時代なら、MIFESかVZといったところかな。インターネットでSNSを活用しているから、21世紀らしい成果ではある。パソコン通信の電子掲示板(BBS)時代からの経験の積み重ねが大きく活きている。

パソコン通信のホストプログラム、1本10万円。ホスト用パソコンのハードウェア50万円、回線加入費、回線維持費、インターネット併用時代になって、専用線維持費、ドメイン名維持費、サーバー維持費、ネットワーク機器維持費。20世紀末から、光ファイバー専用線で、グローバル固定IPアドレス32個。今計算してみれば、個人の投資額としては、半端じゃない金額である。それがあったから今がある。