JASE性教育セミナー「性の多様性と性科学」

聴講してきました。

一番興味があったのは、リチャード・グリーン先生の講演。

「トランスセクシュアリズムに与える自然と養育の影響」

『MtFは母親とのスキンシップが濃密であった』という点は同感。しかし、『1~2歳』というのは、実態とかけ離れている気がする。おばちゃんになっても、親とべったりくっついているMtFが多いのだ。当事者のコミュニティにいる者しかわからないのだろうか?

質疑が噛み合わないのには、ちょっと閉口。MtX、FtXの増加について、「長い目で見れば性自認を固めていくよ」(^^;精神的に不安定で、自殺につながりやすいところが問題なのに。

日本の現状は、もっと深刻だと思うのだけれど。少子化や核家族化の影響が大きいと思う。それと、宗教の存在が薄い国民性から、『神』という依存対象がないので、依存の対象が家族に向くのも影響していると思う。日本に、C群クラスターのパーソナリティ障害が多いのも、無宗教が影響していないだろうか。

『針間先生、もっと突っ込んで!』と叫びたくなる衝動に駆られた。

かなり欲求不満ではあったけれど、針間先生の近くの席に座っていた関係で、三橋先生との『GIDはパーソナリティ障害だ』という会話が聞こえてきたのは収穫だった。当事者を診察していて、パーソナリティ障害だと認識していても、因果関係がはっきりしないから、表に出せない。何となく、そんな雰囲気を感じ取ることが出来た。

高槻へは行けなかったのが残念。FBO効果の件に疑問を持っていたのだが。昔から、『末っ子気質』といって、末っ子は甘やかされてわがままだと言われる。母親の養育の影響が大きい末っ子を長男と比べるのは無理がある。

色々な演題を全体的に見て、何だか、当事者として自分の感じている実態と、 研究の方向が違うんだよなー、っていうのが正直な感想。

マルチメディア梅田

セミナー終了後は、一度ホテルへ戻ってステーキのディナー。その後、堂山のカフェへ。ここで、マイミクさん3人とリアルしておしゃべり。翌日の学会があるので、堂山徘徊は謹んで、早めにホテルへ。