日本の米
2011年5月25日の日記で、「芽吹き屋」のだんごを検索して、引っかかってきた本。
日記そのものは、不正アクセスを晒すネタとしてだったのだが、月末期限のポイント消化をかねてポチった。事故米騒ぎの時期に出版された本で、日本の米の現状を概略で知ることが出来る。「芽吹き屋」の冷凍和菓子開発エピソードもあって、有機農法主体の内容。事故米というのは、何か因縁深いような気もするが(笑)
10分ほどで読めてしまうわかりやすい内容だった。有機農法主体で、品種改良や小麦のことは触れられていない。本来は、そこが一番重要なのである。一部分の問題点を指摘しているだけで、じゃあ、どうすれば問題が解決するのかという提言にはなっていない。米粉パンもありますよ、とはいっても、米粉パンを膨らませるのは、添加した小麦グルテンなのだ。小麦の澱粉を米の澱粉に置き換えただけで、小麦が必要なことに変わりない。自家採種で有機農法、職人的農業を目指すのも一つの道ではある。しかし、そこにイノベーションは存在しない。キャベツ、とうもろこし、ほうれん草、スイカ、キュウリ、トマト。。。自家採種の出来る品種がどれだけ存在するのだろうか。明らかに気候変動が大きくなってきている現状で、在来種の職人的栽培法で乗り越えられるのだろうか。
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