外壁タイル落下

通りすがりの物件確認、というわけではなく、意図して通りかかった物件。

木造3階建て賃貸、断熱等級7、C値0.3〜0.5㎠/㎡、というハイスペック物件。断熱等級7ということは、外張り付加断熱がされているだろうから、さすがに、サイディングは使っていない。光熱費込みとはいえ、少々お高めのお家賃w。

敷地内に、電動キックボード&電動アシスト自転車のレンタル・スタンドが設置されているのだが、ちょっと、近寄れない、やばい状態になっていた。

隣のビルから外壁タイルが降っていた。昨夜の強めの雨と南からの強風(予報では南南東8m)で剥がれ落ちたようだ。当たったら、ちょっと痛そう。RCのビルの南面。南面は、日射を強く受けるので、劣化しやすい。この地方だと、風というと伊吹降ろし(冬の北西の季節風)を思い浮かべるが、台風や低気圧の南風というのが、案外くせ者。北側に窓は少ないが、南側は確実に窓が多くある。窓回りのコーキング劣化とか、コンクリートのひび割れから、強風で雨が押し込まれてきて、雨漏りが起きやすい。

剥がれたタイルが道路へ落ちたのなら、行政機関へ通報して是正してもらわなければならないが、私有地どうしの話だから、通行人が時間を割いて対応するものでもない。

タイルが剥がれ落ちた部分の下側が、黒く汚れたようになっている。他にも同様な箇所があるので、かなり危険。目視で、明らかに浮き上がっている部分もある。

賃貸情報を調べたところ、このビルは、RC11階建て、2013年10月築で、10年しか経っていない。ワンルーム×42戸。ワンルームには珍しく、2口ガスコンロ付。と思ったら、プロパンガス・スキームだったというオチw。ガス代高すぎて、湯船にお湯を張れないパターン。安かろう悪かろうの作りなのだが、外壁タイルのトラブルとなると、足場を組んでメンテナンスする必要がある。家賃収入が1~2年分は飛びそう。怖いねえ。

タイルの剥がれた外壁は、名鉄電車の車窓からよく見える。(山王~名鉄名古屋)

高気密・高断熱の賃貸としては、今回の3階建てアパートの他に、長屋も面白いと思ったりする。いずれにしても、賃貸住宅の質って、あまりにも低すぎるので、高品質賃貸を増やしていかないといけない。

アットホームの物件詳細に、新項目が追加されている。

土地、戸建て、マンション、すべてに、この項目がある。土地に?と思ったりもするが、建築条件付の土地もあるから、必要なのだろう。今後、断熱性能の悪い家は、資産価値が低下すると言うことだ。

建築・不動産

Posted by yamajun