解夏

大沢たかおが日本アカデミー主演男優賞を受賞した映画。長崎が舞台。今日が命日である松村達雄の遺作となる。前作の「花」に続いて、大沢たかおが病弱青年を演ずる。どちらもDVD発売と同時に見た。

松村達雄の当たり役が、NHK日本の戦後・吉田茂役だったというのは、ぐぐるまで知らなかった。なるほどなと。


松村達雄で、そういえば、「同窓会」に出ていたなと思い出した。DVDは持っているので、全編見直してみた。テレビドラマとしては、今では信じられないくらい、過激な映像。人間関係の絡み具合が、現実的には、ありえないけれど。Amazonでのレビューの評価は高い。性別を超えた人間愛を描いている点で、よく出来た内容だと思う。制作当時では考えられなかった、康介(高嶋政宏)と潮(国分太一)、今なら、普通に結婚できている。世の中は変わっているし、まだまだ変わる。

風間(西村和彦)に過干渉の母親がいたり、理論と一致している内容でもあったりする。ワープロ専用機、ポケベル、98ノート・・・フロッピー時代の、懐かしい小道具が登場する。見慣れた2丁目の風景が出てきて、このシーンは、あの場所だとわかる。

オネエでMTFな国分クン、自分と重なるので、笑った。

フロッピーの時代は終わった。生産終了なのである。時代の流れを止めることは出来ない。