正月休み最終日

今日は何の日?を見てみたら、日下部みどり子さん(故人)の誕生日があった。Webサイトが閉鎖されてしまってもう見られないが、懐かしい。プロのライターということもあるだろうけれど、極端に偏った文章がなかったので、好感を持って読ませていただいた。鉄オタ+女装で温泉というと、過激な左翼系wの方もいらっしゃるので、特に印象に残っている。

PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像

1998年から2007年くらいの間が、ネットで性自認関係の情報収集をしていた時期になる。バー青江のボケさんの時代から興味を持って情報に触れてはいたのだが、ネットでゲイの人脈が出来てしまうと、ゲイの世界では、女装系は嫌われることもあって、性指向を優先した時代を過ごした。心の底では、自分の男性としての寿命は40歳くらいだと思って生きてきた。それ以上生きるなら、その先は、自分に正直に生きたいと。

自分の設定した男性としての人生が終わる頃、埼玉医科大学で性同一性障害の正式な治療が始まったのである。同性愛としての人生経験や人脈を持ちつつ、性同一性障害を通じて、学術面で専門家との関わりを持つことが出来た。それによって、大きな成果が出せた。性自認と性指向を組み合わせることによって、難しいと思われていた謎解きが、あっけないほど簡単にできたのである。

同性愛が精神疾患から外されたことは、人権上で大きな進歩となった。専門家の研究対象からは遠ざけられてしまったが、そのことが当事者自身による研究を促す効果を生んだ。性同一性障害を通して、専門家の知識や研究成果と「組み合わせ」たのである。

自分に正直に生きればよい。性自認も性指向も、グラデーションが明確に説明出来ている。同性愛嫌悪も、そのグラデーションに含まれる。東京都知事の同性親がモンスターということなのだ。お気の毒である。