ケーキの季節
例年であれば、そろそろスポンジケーキの準備をする時期になってきた。素人ケーキ歴も30年以上になると、材料の分量や作る手順はレシピ本を見る必要もない。残念ながら、昨年、今年と、とてもケーキを作る精神的余裕がない。今年は、汚水を浴びて機材一式廃棄処分で、どう考えても作れない状況にある。
ここ数年は、下に紹介する小嶋ルミさんのレシピで作っている。スポンジケーキは、江別製粉の北海道産小麦粉と指定されている。ケーキの場合は、玉子や砂糖がたくさん入るので、小麦粉の違いは、それほど大きくないが、パンの場合は、まるで別物というくらい味が違う。国産小麦粉で作るパンは美味しい。輸入小麦は、害虫防除のために熱処理をする。熱処理をしない国産小麦粉は、水分含有量が多くて、もっちり、しっとりして美味しいのだ。収穫量が安定しないこともあって、需要が満たされているとは言えない。品種改良の余地は、まだまだある。
いつまでもコシヒカリを作っていないで、もっと美味しくて、作りやすくて、収穫量の多い品種を開発すればよい。国産小麦はおいしい。不足している。米の作付けを減らして、麦を作ってもいいのではないか。日本の所得水準からすれば、穀類の価格は、もっと高くてもいいはずである。輸入農産物と差別化をするためには、農家や農協の努力では限界がある。必要なのは、国家としての戦略である。